若年がん患者を支援 在宅療養費など一部助成

船橋市は1日から40歳未満の末期がん患者に対し、在宅療養にかかる費用の一部助成を始めた。

40歳未満の若年がん患者は介護保険制度の対象とはならないため、訪問介護サービスや福祉用具の購入は自己負担となっている。

そこで市は、在宅療養に必要な車いすや特殊寝台などの福祉用具の貸与や購入にかかる費用、訪問介護・訪問入浴などのサービスにかかる費用を月5万4千円を上限に利用料の9割助成する。同制度の利用申請に必要な医師の意見書作成費用やケアマネージャーによる支援計画の作成などにかかる費用も全額助成する。

同様の助成は県内では7例目となるが、ケアマネージャーの支援や意見書にかかる費用など、先行事例を参考に、患者に寄り添う内容を盛り込んだ。「最後の時間を安心して、少しでも気持ちを楽に過ごして頂けるようにとの思いで始めた。必要な方にぜひ利用して頂きたい」と健康づくり課。病院やケアマネージャー、サービス事業へ周知していくという。

市は4月からがん患者へのウイッグおよび胸部補整具の購入費助成を行っており、9月末時点でウイッグが59件、胸部補整具で15件の申請があった。