120年に1度の開花 飯山満町民家で「クロチク」
飯山満町の藤ヶ崎鋭男さん(77)宅の庭で竹の一種のクロチク(黒竹)が花を付けた。
画像=タケはイネ科の植物で、もみにあたるえいの中にめしべや花びらにあたるりんぴがある。穂先から垂れているのがおしべ
今月上旬、「枝に糸くずのような、クモの巣のようなものが付いている」ことに気付き、植物に詳しい隣人に尋ねたところ、花が開花していることが分かった。クロチクは50年ほど前に船橋に転居してきた際に購入したもので、藤ヶ崎さんは「まさか花が咲くとは思わなかった」と驚いている。
あまり知られていないが、竹も花を付ける。竹を研究する東大大学院農学生命科学研究科の久本洋子助教によると竹の開花には長い年月がかかり、種類によって周期が異なる。クロチクはハチク(淡竹)の仲間で開花周期は120年とされており、ここ数年、全国的に開花の情報が相次いでいるという。ハチクやクロチクは開花後に地上部分は枯れるが、地下茎は枯れず、タケノコが出てくるという。