新消防庁舎、19日業務開始

習志野市の新消防庁舎(=写真、鷺沼2)が完成した。隣接する旧消防庁舎から19日に中央消防署、5月10日に消防本部の機能を移す。

新庁舎は地上3階、建設面積1350平方㍍、延床面積3628平方㍍。1階は中央消防署で出動準備室や指揮統制室、消毒室などを設け、2階には作戦室や消防団本部、食堂など。3階は消防本部で、130平方㍍の屋内訓練室もある。首都圏直下型地震の発生を念頭に置いた免震構造で、緊急時に対応しやすい平面の作りとした。消防本部によると「いかに早く出るか、動線を考えて作られている」。救急車、ポンプ車、はしご車といった緊急車両は7台を配備している。

市によると、旧庁舎は1978年に開庁。耐震性の低下や設備の老朽化が課題になっていた。
旧庁舎の取り壊しを含めた庁舎の事業費は約23億円。

廣瀬義嗣消防長は「市民の安全、安心な暮らしを守る消防救急体制を大きく向上させたものと考えている。今後は訓練棟を建設し、災害対応が迅速かつ安全に行える消防体制の強化にまい進したい」と話す。