船橋市はんこ7割廃止、3843の書類が押印不要に

船橋市は今月から、市役所での行政手続きの簡素化を図ろうと、はんこの押印が義務付けられていた様式のうち約7割を廃止した。

市の手続きの様式は現在7095件あり、押印が義務付けられていたのは5513件。そのうち、認印などが必要だった3843件を押印なしでも有効に受け付けるように変更した。印影照合を行う場合の実印の手続きをはじめとした様式は存続し、請求書など支払いの根拠書類は継続協議とした。

総務課によると、国が進める規制改革の一環として、内閣府による地方公共団体の押印見直しマニュアルを参考に各種手続きを洗い出し、市民や事業者の負担軽減と利便性の向上を図った。担当者は「はんこを忘れた場合に二度手間になることが解消され、市民にとってのメリットがある」と話す。他方、各種のオンライン申請への準備が進む側面もあり、市にとっても効率化が図られるという。

習志野市は6月ごろまでに全体的な見直しを想定。情報政策課は「庁内で取りまとめており、必要最低限の押印以外は廃止する。21年度の早い段階までに見直しをしたい」と説明する。鎌ケ谷市は昨秋から検討しており、現在は調整中という。