路上で人命救助 市民2人とこども園に感謝状

習志野市消防本部(高澤寿消防長)はこのほど、路上で心肺停止状態となった男性に適切な救命処置を施し、人命を救った習志野市民2人と袖ケ浦こども園に感謝状を贈った。

画像=左から時田さん、宍倉さん、阿部さん

7月16日午後2時半ごろ、袖ケ浦3の路上で60代男性が倒れたところに出くわした阿部博志さん(71)と、異変を察知し車から降りた宍倉勝男さん(62)が素早く救命処置を始めた。近隣の同こども園に勤務する看護師の時田佳子さんは、園にある自動体外式除細動器(AED)を持って駆け付けた。救急隊に引き継がれた後、救急車の中で男性の自発呼吸が戻ったという。

宍倉さんは2年前に同消防本部を定年退職した元署長。「人だかりができていたので車から降りた。男性が助かって社会復帰し、これほどうれしいことはない」と話した。阿部さんも市が12年度から施策として進めている普通救命講習の受講歴があった。

警防課の担当者は「19年には普通救命講習を5421人に受講していただいた。コロナ禍で中止しているが、再開次第、告知するのでぜひ受講を」と呼び掛けた。