ジェッツ2選手市長表敬 「10年目の開幕」活躍誓う

プロバスケットボールBリーグの千葉ジェッツふなばしの2選手が23日、船橋市役所を訪れ、来月2日に開幕するシーズンでの活躍を誓った。クラブ創立10周年の節目。2度にわたって目前で逃してきた優勝を目指す。

画像=左から富樫、松戸徹市長、原。2選手はポスターにサインを入れ、市に贈っ

昨季はコロナ禍でリーグ途中の3月に中断。今季は当面、船橋アリーナでのホーム戦の観客を通常の5割となる2300人を上限とする。チームの司令塔、富樫勇樹(27)は「前のシーズンは1試合だけ無観客で行ったが、不思議な経験だった。半分でもお客さんが入るのはうれしい」と話す。

富樫は先月、主将に就任。新入団選手も多く、チーム内の競争が盛んという。「積み上げてきたものの質を上げ、スピード感あふれるバスケを。スタートダッシュして、今年こそブースター(ファン)の期待に応えたい」と抱負を語った。

原修太(26)は船橋市出身。今季で5年目を迎える。「ブースターに近くで見てもらえるのはモチベーションが上がる」と、共闘を呼び掛ける。「まずディフェンスを。昨季から取り組んでいるドライブも見てもらいたい」と腕をぶす。

小学3年でバスケを始め、高根台MBCで全国大会に出場。高根台中、習志野高、国士舘大を経てプロ入りした。

入団から4年間で2度のリーグ準優勝に貢献。「コロナで途中で終わっちゃったり、ファイナルで負けたり、悔しいシーズンが多い」と振り返る。若手から中堅へと立ち位置が変わってきたが、同じく4年前から指揮を執る「大野(篤史)ヘッドコーチの考えていることが分かる」のは強みでもある。「自分が学んできたことを若い選手に教えて、チームのレベルアップにつなげたい」

今年の7月には「たくさんの人に勇気を与えることができれば」と、指定難病の潰瘍性大腸炎と診断されていたことを公表。施設への訪問など社会貢献活動も積極的に行っている。