船橋市 ホテル借り上げ軽症者受け入れ
船橋市は新型コロナウイルス感染症の軽症者、無症状者に療養してもらうための施設として、船橋第一ホテル(湊町2)を借り上げ、先月30日から受け入れを始めた。
27日現在、市内で陽性反応が出て自宅待機している人は44人。入院中の患者は53人。市によると宿泊施設の確保は、家庭内感染と、急激に肺炎が悪化する「急性増悪」のリスクを回避するため、市医師会と共に準備を進めてきた。軽症者にホテルで療養してもらうことで、重症患者が急増した場合の病床を確保し、医療崩壊を防ぐ狙いもある。
新型コロナ 軽症100人受け入れ可
同ホテル内をゾーン分けし、約100人の受け入れが可能な体制とした。病院での治療が不可欠ではないと判断された軽症者が対象で、24時間体制で医師と連絡が付き、看護師または保健師が常駐する。市職員9人も交代で常駐し、サポートに当たる。患者は1日2回の検温などを行い、保健師が電話で健康状態を確認する。体調が急変した場合は医師に連絡して指示を受け、病院に搬送される。入居後の宿泊費と食費の個人負担はない。PCR検査で2回連続陰性となった後に退去する。
同事業の予算額は3億4123万円。県の負担金と、市の財政調整基金を充てて対応する。市は28日に補正予算を発表し、専決処分した。