鎌ケ谷市補正予算案 コロナ対策に3億2千万円

鎌ケ谷市は新型コロナウイルス対策として、約3億2千万円の市独自の支援策を盛り込んだ本年度一般会計補正予算案を、11日に開会する市議会に上程する。中小企業の経営支援、企業から内定取り消しをされた人などを対象とした職員採用などがある。「10万円」給付金のオンライン申請も開始した。

「10万円」ネット申請開始
国事業の「1人10万円」の特別定額給付金は110億450万円を計上。1日からマイナンバーカードを用いたネット申請の受け付けが始まり、11日に議決された場合は早ければ同日中の支給開始を予定している。郵送による申請は19日に受け付け開始となる。子育て世帯への臨時特別給付金は1億3040万円を計上し、こちらも国庫負担。

市独自の支援策には、主に市の貯金にあたる財政調整基金を切り崩して充てる。補正予算案の総額は調整中で、約114億円となる見込み。

中小企業への「経営支援給付金」は、売り上げが3分の1以上減少した事業者に10万円を支給するもの。20年のいずれかの月が前年同月と比較して減っていることが条件で、国や県の制度より対象を広げた。

緊急雇用対策では、コロナ禍で内定の取り消しや失業した人を対象に、会計年度任用職員として採用する。予定人数は10人。個人への支援では、ひとり親家庭など児童扶養手当受給者を対象に、1世帯4万円を給付する。児童2人は2万円、3人以上は1人につき1万円を加算する。