習高 10年ぶりのセンバツ出場 異色の「二人主将」で夢舞台へ
10年ぶりの春が来た―。第91回選抜高校野球大会の出場校を決める選考委員会が大阪市内で先月25日に行われ、関東地区からは習志野高の出場が決まった。同校のセンバツは09年以来4度目。春夏通算では11年夏以来、12度目の甲子園となる。
10年ぶりの春が来た―。第91回選抜高校野球大会の出場校を決める選考委員会が大阪市内で先月25日に行われ、関東地区からは習志野高の出場が決まった。同校のセンバツは09年以来4度目。春夏通算では11年夏以来、12度目の甲子園となる。
15時過ぎ。緊張した面持ちで連絡を待っていた小西薫校長の手元の電話が鳴った。「謹んでお受け致します」。グラウンドに向かい、センバツ出場決定を報告すると、待っていた選手らは帽子を高く投げて喜びを爆発させた。
昨夏の県予選は準決勝で敗退。近年、甲子園までのあと一歩が遠かった。新チームで臨んだ昨秋の関東大会は粘り強く勝ち進み4強入り。センバツ出場を引き寄せた。
吉報にも小林徹監督は「決して元値が高いチームではない。勝ちに不思議の勝利あり、と実感した」と関東大会での戦いぶりをシビアに見ている。センバツへ向け「もっとレベルアップしなければならない。この3カ月はバットの振り方、取ったら投げる、という基礎の基礎をやってきた」と全体の底上げを図っている。
今年のチームは小林監督にとって初の試みとなる「二人主将」体制。「明るく天真らんまんな根本翔吾(2年)、思慮深く物事を客観的に見る竹縄俊希(同)」というタイプの違う二人がチームをまとめる。
試合の鍵を握るのは習二中出身のエース、飯塚脩人投手(同)。最速145㌔の速球を軸にスライダー、カーブを織り交ぜる本格派右腕だが、現状は「すべてが足りない」と自己分析。「甲子園は憧れの場所。今のままで行くと恥をかくと思うので、しっかり準備をして最高の状態で臨みたい」と話す。
センバツは3月23日に開幕する。根本主将は「さまざまな人に支えられて野球に集中できている。感謝の思いをプレーに変えたい」と気合十分だ。