3Dプリンター どう使う? 船橋市が全27中学校に配置

船橋市はこのほど、市内27の中学校に3Dプリンターを導入した。熱で樹脂を溶かして設計図通りに積層して造形する「熱溶解積層方式」のプリンターで、すでに全校に配置している。市内全校への導入は県内初という。

文部科学省が定める新学習指導要領で21年度からプログラミング教育が拡充されている。市内の中学校でも設計ソフト「CAD」などを技術の授業で用いて、設計や製作などを学んでいる。

市教委指導課の担当者は「生徒たちが設計したものを3Dプリンターで具現化することでよりイメージがつかみやすくなる。アイデアの幅や可能性も広がるのでは」と期待する。全校に同じ仕様の機器をそろえたことで、学校間でデータをやり取りできる利点もある。技術の授業に限らず数学や理科などの科目での活用も想定しているという。

御滝中技術科での取り組み 立体物を手に理解しやすい授業
御滝中(掛村利弘校長)では今回の一斉導入以前から、3Dプリンターを授業で活用している。
 
画像=模型でイメージをつかみながら製図する生徒ら

物体の正面、平面、側面がどうなっているか。頭の中でどう動かしたらいいのかイメージして――。先月、同校の技術の授業を訪れると、生徒たちが3Dプリンターで作ったさまざまな立体物を見ながら図面を書く課題に取り組んでいた。模型を手に取り、回転させたり角度を変えて眺めたりしながら、形や寸法を確認し製図した。

技術科の授業を担当する依田実教諭(36)は言葉だけでは生徒たちに伝えづらい面があると、6年ほど前から、私物の3Dプリンターを授業で活用してきた。紙に書かれた凹凸ある物体などを投影図で書くのは難しいが、模型を手に観察しながらイメージすると理解しやくすなり、形状のツボをつかみやすくなるという。

1年生の八木澤優空さんは「絵だけでは分かりにくいけど、本物を見ながらやるとが分かりやすい」と話していた。

同校では今後、設計したものを3Dプリンターで出力する授業も予定しているという。

依田教諭は市内全校に同じものが配置されたことで、転勤後も戸惑うことなく扱えるほか、教員間での情報共有など、教える側の利点も多いと話す。