学びの歯車回す 民間運営の夜間中学開校

自主夜間中学校「ふなラーン」が2日、浜町公民館で開校した。

画像=教科ごとに複数のテーブルに分かれ学習する生徒ら

義務教育を十分に受けられなかった人たちの学び直しの場とされる夜間中学。国の方針により近年、全国で新設の動きが広がっている。現在、全国に40の公立校があり、県内では市川市と松戸市にある。外国にルーツを持つ人、不登校生徒や「形式卒業者」の受け皿として期待されている。

「ふなラーン」は地元有志による「ふなばしリカレント教育協会」が運営する民間の取り組み。中学校の卒業資格を得ることはできないが、会は幅広いニーズがあると見ている。代表理事の宮本義勝さん(44)は「何を学び、次に何をしたいのか。生徒のニーズを明確にしながら進学や就労につながる場にしたい。学びたいという気持ちの歯車を回すきっかけになれば」と思いを話す。

開校は毎週木曜の19時から。公募で集まった元教諭らが国語、英語、数学を5人体制で教える。初日のこの日は12人の生徒が来校。複数のテーブルに分かれて、自己紹介などした後、学習に取り組んだ。

二人の講師から数学の指導を受けていた直井洋子さん(59)は「家庭の事情で小学校も中学校もあまり通えず、数学に苦手意識があった。30代で病気になり、現在も健康に不安があるため少し早いが還暦を機に終活を始めたい。やり残したことを一つ一つクリアしたい」と入学の理由を話す。「きょうは分からなかったことが飲み込めてうれしくなった」と目を輝かせた。

「ふなラーン」の校長を務める木村圭佑さんは「いろいろな事情で来られる方がいる。やりたいことや夢があり、学びたいという思いを支援したい」と抱負を語る。