利点多い電子回覧板 全世代が参加しやすい町会に

若い世代の町会離れに加えコロナ禍―。地域のつながりの希薄化が心配される中、町会の回覧板をデジタル化する動きが広がっている。

画像=電子回覧板

習志野市の実花町会は今夏からSNSを活用した電子回覧板を本格的に導入している。だれでも閲覧できる町会ホームページとは異なり、事前に登録した町会員に対してのみ配信する。写真や資料を添えた告知や活動報告など多様な伝達ができるほか、町民がイベントの日程など後で見返すことができるのも利点だ。

書類をバインダーに挟んで回す従来の回覧板は「昼間に回ってきても確認できず、回せない」など共働き世代には負担となっていた。コロナ禍で非接触が求められたこともデジタル導入への後押しになった。

同町会には1500世帯が暮らしており、町会に加入しているのはその6~7割ほどという。同町会は4月にデジタル部を設置。「若い人が参加したくなる町会に。寂れていかないように」と同部長の五十嵐公一さん(60)は話す。電子回覧板の利用は若い世代を中心に約140世帯とまだ多くないが、訃報などの用件を早急に伝達できるほか、旅行先でも閲覧できるなどメリットは多い。電子版に登録し、既存の回覧板を不要とすれば、次の人に回す手間もない。

「町会は面倒なものという若者の意識を変えていければ」と五十嵐さん。シニア世代には既存の回覧板の需要も高く、デジタルと併用し情報を伝え、全世代が参加しやすい町会を目指したいという。