高瀬にバイオマス発電施設

船橋市は下水の汚泥から発生する消化ガスを利用した発電を進めようと、高瀬下水処理場(高瀬町56)で汚泥消化・発電施設の建設を始めた。22年4月からの稼働を目指す。

(画像=完成イメージ図)

効率的にエネルギーを利用できる施設や、ガスを貯蔵するガスホルダー、高効率発電機などを新設する。年間約495万㌔㍗時、1110世帯分の発電が可能となり、電力会社に20年間の売電を行う。市は売却費として年間約1億円の収益を見込む。CO2の削減効果は年間約2290㌧という。事業費は19億133万円。

実施事業者はエネルギー大手のJFEエンジニアリング。プロポーザル方式で選定し、2月に20年間の事業契約を締結した。

消化ガスは汚泥やし尿などの生物資源「バイオマス」を発酵させることで得られるもので、再生可能エネルギーの一つ。市は昨年4月に西浦下水処理場で同様の施設を稼働させており、高瀬の施設で2例目となる。