「人」似顔絵で地域を笑顔にするイラストレーター 浜田琴さん
風刺や似顔絵のアーティストが集い、昨年11月に米ロサンゼルスで行われた国際大会に出場し、「立体似顔絵部門」で世界2位に輝いた。会場にいた5人をモデルに、それぞれの特徴を捉えた人形を即興で制作し、高評価を得た。「他の方の作品がすごくてダメだと思っていたのでうれしかった。またいつか参加し、世界1位をねらいたい」と喜ぶ。
神奈川県出身。幼少期から描くことが好きだった。大学でデザインを学び、子ども服のデザイナーになった。異動や退職で職場を去る同僚らに向けた寄せ書きに似顔絵を描くと大きな反応があり、人を笑顔にする喜びを感じていた。
結婚を機に船橋へ転居。19年にきららホールで行われた子育てイベントで似顔絵を描いたことがきっかけで似顔絵師になった。コロナ禍、自宅にいる時間が増えたためフェルト生地を使った立体人形の制作を始めた。「そっくり人形」としてSNSに上げると大きな反響があり、表現の幅が広がったという。
年間に1千人ほどの似顔絵を描いており、昨年からはその魅力やコツを伝えるワークショップも始めた。今後も「その人の特徴を出しつつ、貰って喜んでもらえるような絵を描いていきたい」。