脱炭素社会の実現目指し 啓発動画に鎌高生が一役

鎌ケ谷市はこのほど脱酸素社会実現に向けた啓発動画を作成した。7日に鎌ケ谷市役所で行われた披露イベントには、動画に出演している鎌ケ谷高校書道部の生徒19人が参加した。

画像=披露イベントで話す鎌ケ谷高の生徒

同市は昨年11月に「ゼロカーボンシティ」を宣言。50年までに二酸化炭素の排出量実質ゼロを目指す。

動画ははかま姿の部員が書く「書道パフォーマンス編」やドラマ仕立ての「気候変動が深刻化した未来 幻の梨編」など5種類。15秒と30秒のバーションがある。地球温暖化が地域に与える影響などを提示し、早急な取り組みの必要性を訴えている。

若い世代に環境問題解決のためのアイデアを求める22年の意見交換会で「動画から入る方が情報として拾いやすい」と当時の同校生徒からの提案が動画作成のきっかけ。

副部長の滝澤ほのかさん(17)は「人の目を引き、印象に残るような書体にこだわった」。部長の櫻井芹奈さん(17)は「高校生という身近な存在が呼び掛けることで、脱炭素社会の取り組みに親近感を抱いてもらえれば」と話す。

芝田裕美市長は「環境問題は若い方の未来に関係することので、その世代に伴走してもらいたい」と話した。動画は鎌ケ谷市役所内や市のユーチューブ、新鎌ケ谷駅前ビジョンで公開される。