習志野市新年度予算案 過去最大更新 780億円

習志野市は7日、24年度一般会計当初予算案を発表した。一般会計は過去最大だった前年を10・6%上回る780億7千万円となった。

学校改修や清掃工場長寿命化など
小中学校の改修工事や25年度に開設する藤崎こども園(仮称)など普通建設事業費として前年比36・7%増の163億2千万円を計上した。「確実に将来を紡ぐ予算」をスローガンに市財政課は「子どもたちの環境改善など、今やらなくてはならない建設関係に力を入れた」と説明する。市内小中学校や習志野高体育館への空調設置は教育環境の改善だけなく、避難所機能向上の意味合いもある。

歳入の根幹となる市税は定額減税の影響により、前年比1億円減の299億7千万とした。一方、地方特例交付金は定額減税の補填で8億2千万円増の9億9千万円を計上した。普通建設事業が増えることから、国庫支出金が14・5%増、市債は前年比39・5%増の87億4千万円を見込む。財政調整基金から33億円を取り崩し、24年度末の残高は9億2千万円の見込み。公共施設等再整備基金から24億5千万円を使う。

歳出は、扶助費が児童手当の制度改正などにより前年度比8%増の181億8千万円、委託料や需用費などの物件費が4・6%増の129億2千万円となった。

芝園清掃工場の長寿命化計画に基づく設備機器などの更新に14億2千万。習志野文化ホールの再生事業に1543万円。子ども家庭総合支援拠点と子育て世代包括支援センターの両機能を持つ子ども家庭センターの設置・運営事業に400万円。障がい福祉業務の適正化・合理化を図るためのソフト導入に120万などがある。このほか、8月に市制70周年を迎えるにあたり、記念式典やタイムカプセルの開封を始めとした記念事業に1584万円。

15日から始まる市議会にかけられる。