「街のアトリエ」12㍉の折り紙で盆栽 後藤三枝子さん

船橋市内在住の後藤三枝子さん(74)は折り紙で盆栽を作っている。直径12㍉ほどの紙で折った鶴数百羽を組み合わせて、鮮やかな枝先を表現している。

画像=公募展で受賞した作品の解説をする後藤さん

数年前にテレビで折り紙アートを目にして「自分でも作れるかしら」と始めた。最初は15㍉の折り紙ではじめ、どこまで小さくできるか、と夢中になった。十数㍉の折り紙は販売されていないため、市販のものを裁断し、1枚1枚正方形に整えて使っている。ピンセットを使って、正確に折っていく。10㍉の紙で折ることもできるが、小さすぎると葉と枝のバランスが悪くなるため、12㍉ほどが最適と考えている。

幹や枝の部分はワイヤーやクラフトテープで作り上げるが、樹姿や木肌にこだわり、散歩の途中で実物を観察し制作に生かしている。

これまでに制作した作品数は大小50点を超える。大型の作品は完成までに数カ月かかったという。

昨年は2つの公募展で最高賞を受賞。「誰かに見てもらえる場を」と、数年前から始めたSNSも好評で、海外からの反響も増えているという。

折り鶴は平和の象徴。「平和や家族の幸せを祈りながら」のんびりと制作していきたいと話している。