西船橋駅のエスカレーター 盗撮抑止ミラー設置
盗撮被害を減らそうと、船橋警察署は先月17日、西船橋駅校内に、盗撮抑止のためのミラーを設置した。
画像=上りエスカレーターに付けられたミラー
ミラーは40×120㌢のアルミ素材の長方形で、9番~12番ホームへ続くエスカレーター2機にそれぞれ2枚ずつ、計4枚を設置した。
身だしなみの確認など鏡をのぞき込むとエスカレーター後方の乗客が映り込む。振り向く仕草など盗撮犯を委縮させる狙いがある。
同駅は1日の利用者数が県内で最も多い駅。同署生活安全課によると盗撮被害件数も多く管轄区域の5割が同駅で発生しているという。
乗降客数が多いことに加え、エスカレーターが長いことも一因。盗撮犯は自身の通勤ルートなどで犯行に及ぶことが多く、薄暗い、人目に付きにくいなど、駅の構造なども関係しているという。
県内の盗撮行為の23年検挙件数は11月時点で296件。以前はバッグや靴にカメラを仕込む手口が多かったが、最近は起動音を消したり、画面を偽装したりしたスマホでの犯行が多い。盗撮した画像や映像を隠すソフトなどもあるという。
スカート丈が短い女性が狙われやすく、イヤホンや会話に夢中になっていたりすると犯行に気付きにくい。
同課は「被害の多い他の駅にも協力を求めミラー設置を広げていきたい。犯行抑止につながることを期待している」と述べた。