学童保育で弁当提供 船橋市
船橋市は今年の冬休みに市内55の小学校に設置されている放課後ルーム(学童保育)で昼食を提供するサービスの実証実験を始める。
放課後ルームは親が仕事や病気などで自宅にいない児童を対象に放課後や長期休暇に遊びと生活の場を提供するもの。現在、市内の1年生~6年生まで約5300人が利用している。これまで夏休みや冬休みに利用する場合は弁当を持参していた。
だが、長期休暇に入ってからの連日の弁当作りを負担と感じる保護者も多く、市には「出勤時間が早く弁当を作る時間がない」「学校の給食のように、放課後ルームでも弁当を提供してもらえないか」という声が寄せられていたという。
保護者の負担軽減など目的
そこで市は保護者の負担軽減、児童の栄養面への配慮などを目的に、昼食の提供を検討することにした。地域子育て支援課によると、市内全域を対象とした同様のサービスは、県内では成田市に次いで2例目という。
弁当の提供は、外食大手の「ワタミ」。一食530円または600円でメニューは日替わり。利用したい日の一週間ほど前までにパソコンやスマホで注文し、クレジット決済ができる。「キャッシュレスで手軽に注文できるので、忙しい時や疲れてしまったときの選択肢の一つとして選んでいただければ」と担当者は話す。
来月25日からの冬休みに提供を開始し、アンケートなどで利用者の声を聞きながら、本格導入に向け検討していきたいとしている。