「メディカル構想」 是非問う 住民投票求める署名活動

船橋市が進めるメディカルタウン構想に反対する市民団体、「メディカルタウン構想を考える市民連絡会」が、事業の是非を問う住民投票の実施を目指し、2日から署名活動をしている。

画像=署名をと声を上げるメンバー

海老川上流の42・3㌶の区画整理事業で、医療センターの移転や新駅誘致などを含む医療や健康をテーマとしたまちづくりを目指す構想。一方で開発により遊水地がなくなり、洪水のリスクが高まるとの指摘がある。「立て替えの土地についてなぜ海老川沿いの休耕田や湿地なのか説明を求めたが、市から明確な回答はなかった」と市民連絡会の山田素子共同代表。「中止してほしいとは思っているが、署名活動は事業を中止してもらうためのものではなく、市民の意見を反映させてくださいという趣旨」と話す。会メンバーらは3日、JR船橋駅の北口で署名活動を行い、事業により洪水リスクが高まることや市立医療センター建設予定地の地盤、資材費高騰などで事業費が710億円に膨らんだことなどを通行人に訴え、署名を求めていた。

住民投票の実現に向け、11月2日までに有権者の50分の1以上にあたる1万700人の署名を集める必要がある。

演説に耳を傾けていた芝山在住の70代男性は「目先のことだけではなく100年先を考えた開発をしてほしい」と述べた。本町在住の60代女性は「市民の命を本気で守る気持ちを示してほしい。市民のための政治を」と話した。