大津川の清掃活動15年 子どもが自然に触れる場に
鎌ケ谷市内を流れる大津川をきれいにしようと、地域住民らで作る「鎌ケ谷・大津川を清流にする会」が15年に渡り清掃活動を続けている。現在のメンバーは40代~90代までの22人。毎月第1、3日曜の午前中に集まり北部小から白幡橋付近までの1・3㌔を清掃している。
画像=川岸を除草するメンバー
取材に訪れると大型の熊手で川の中のゴミを集めたり、川岸を除草したりするメンバーの姿があった。「川がきれいになっていくのは見ていても気持ちがいいし、きれいになったことで小魚、カワセミなどの鳥が川に戻ってきた。子どもたちが自然に触れ楽しめる機会になれば」と会長の井上毅さん(79)は話す。
大津川は手賀沼へと続く利根川水系の一級河川。住民らによると、かつては美しい川だったが、1980年代半ばには生活排水が流れ込み、川面には泡が立ち悪臭を放っていた。ビン、缶のほか電化製品やタイヤなどが不法投棄されていたという。それを見かねた地域住民たちを中心に08年に会が発足。地道な活動の結果、不法投棄は無くなり、美しい景色が戻った。
下水道や浄化槽の整備が進み水質も改善。1998年の市の調査で14~30㌢だった透視度が18年の調査では50~100㌢まで改善している。
前会長の尾崎建夫さん(86)は「私が子どもの頃は大津川にはホタルがいたし泳げるような川だった。その頃の大津川のようにこの先もきれいな川を残すため活動を続けていきたい」と話す。
「鎌ケ谷・大津川を清流にする会」メンバー募集/毎月第1・3日曜9時半~11時半(出られる日、時間で可)/℡080・6520・3118井上さん