地球温暖化を考える 元南極観測隊員を講師に学習会

高根公民館で先月28日、元南極観測隊員を招いて、南極の自然や生活について学ぶ学習会が開かれ、夏休み中の小学生やその保護者ら70人が参加した。

画像=クイズを交え進められた

南極の現状を知りつつ、地球温暖化などの環境問題に興味を持ってもらおうと、同館が企画。第55次観測隊員として多目的アンテナや観測衛星の保守などにあたった水田裕文さん(NECネッツエスアイ・44)が講師として登壇。昭和基地までの経路やどのようにして分厚い氷を割って進むのかなど、現地での体験を伝えた。

最低気温がマイナス90度を下回るとの解説とともにシャボン玉が一瞬にして凍り割れる実験映像などに子どもたちは目を輝かせた。
 
また、南極大陸には、地球上の約90%の氷があること、その下には未知の大陸があること、氷が溶けることで海面が上昇することなどを学んだ。

金杉小2年の宇野文乃さんは「どんな動物が住んでいて、どんな場所なのかが分かって良かった」と感想を。保護者の一人は「実際に行った人の話を聞くことで、子どもたちが南極や地球環境に興味を持ついい機会になった」と話した。