間一髪 踏切内から女性救出
踏み切り内で倒れていた高齢女性を救出したとして、習志野市消防本部は先月28日、埼玉県川口市の新井秀人さん(=写真・59)に感謝状を贈った。
4月28日の15時ごろ、習志野市谷津5の京成線踏切内で80代の女性が転倒し取り残された。トラックで帰宅途中だった新井さんは警報器が鳴り遮断機が下りた線路内でうつ伏せになっていた女性を発見。電車が迫るなか、新井さんは急いで線路内に入り救出に向かった。声を掛けると女性に意識はあったが自ら起きられない状況。後ろから抱え引きずるように踏切外へ運び出した。女性は転倒の際の軽傷のみで、駆けつけた救急隊に引き継いだ。
廣瀨義嗣消防長は「自らの危険も顧みず助け出してくださった。緊急時に備え、高い意識を持っている方」と新井さんを称えた。
感謝状を受け取った新井さんは「自分の親と同じくらいの年齢の女性だった。無事で良かった」と笑顔を見せた。