風車修理 今秋の予定
ふなばしアンデルセン公園(金堀町525)の風車が、今年度に改修される予定だ。先月10日に市が発表した予算案で1億3900万円が計上された。
画像=現在は回転していない公園内の風車
公園緑地課によると、風車は18年10月に故障し回転しなくなった。その後、修理方法などを検討。昨年、デンマークの風車職人が来日し改修のめどが立ったという。
修理箇所は羽根の回転軸や回転操作軸、2階のデッキなど。今秋に着工し年度内の完成を見込んでいる。その間、周辺の区域は立ち入り禁止となる。故障前は土日のみ回転していたが、改修後は土日以外も視野に職人の意見を聞きながら決めていくという。
羽根の傾きで「言葉」
同公園の担当者によると、デンマークではかつて風車は小麦の製粉に用いられ、裕福な農家にのみ設置されていたという。周辺の農家は収穫した小麦をそこに持ち込み粉にした。風車のある農家が営業しているかどうかを、遠方から確認するのに用いたのが「風車の言葉」だ。羽根の傾きでメッセージを伝えるもので、最も安定する「X」の位置でとまっている場合は「長期休業」「お祝い」を意味する。他には「十」の位置で「昼休み(小休止)」を表すなど数種類ある。