船橋小でタイムカプセル開封 卒業生20人が思い出話に花
14年度に船橋小を卒業し、先月成人式を迎えた約20人が18日、同小を訪れかつて校庭に保存したタイムカプセルを開封した。
画像=缶の中をのぞき込む卒業生ら
開校から150年を迎えた同小。老朽化のため12年から14年にかけ校舎を建て替えた。この日学校を訪れたのは校舎が完成し初めての卒業生たち。タイムカプセルはその際に、地域や保護者らから寄贈された「とこしえの碑」に保管しており、開封はこの日が初。ふたを開けると小学生の時に自分宛てに書いた手紙が出てきた。
卒業生たちは「くだらないことしか書いてない」「字が汚い」など照れくさそうにしながら読み返し、思い出話に花を咲かせた。
児童会長だった佐原千瑛さん(20)は当時、将来の職業について迷っていたという。手紙には「夢は叶いましたか」と書いていた。現在は教育学部で学んでおり、2年後は実習で母校に戻ってくる予定。「不登校やスポーツが苦手な子の気持ちに寄り添えたら。成長を見守れるのが教師の魅力だと思う」と話した。
当時6年2組の担任だった西川幸太郎教諭(33)は「歌が上手な子たちで、当時、完成を祝う式典で新校舎に響いた校歌が印象的だった。みんな大人になっているが、あの頃の雰囲気が残っている。きょうはこうして集まることができて良かった」と8年ぶりの再会を喜んだ。