騎兵旅団建物 解体前に一般公開
東邦大習志野キャンパス(三山2)内に現存する旧日本陸軍「習志野騎兵旅団」が使っていた建物が来月下旬に解体される。それを前に、同大は今月30日と来月5日に一般公開する。
画像=来月下旬に解体される建物
同旅団は1899年に創設され、同大側に第13連隊、隣接する日大生産工学部に第14連隊が置かれていた。建物は幅約9㍍、奥行き18㍍の木造平屋建てで両隊の倉庫として使用していたもの。同大敷地に移設され、2013年頃までは、柔道部、空手道部の武道場として使っていた。
同大によると学内の安全確保のために進めている道路整備のルート上に建物があり、老朽化していることから、昨年、解体を決めたという。一方で地域の歴史を伝える貴重な建物として保存を求める声もある。同大学事部担当者は「解体に対し賛否あるのは承知しており、苦渋の決断。関心を持っている方々もいると思う。最後に見ていただけたら」と話している。
旧陸軍の象徴である五芒星の文様入りの換気口カバーや、レンガなど建物の一部を船橋市に寄贈する予定という。
一般公開は10時~15時/当日正門前の警備室で受付。問合せ(472)9199