「マザーナース・オリーブ」発足1年 育児不安を看護師らが軽減

子育てに不安を持つ母親らをサポートをする看護師や助産師らによる市民団体「マザーナース・オリーブ」が発足1周年を迎える。

画像=「他の人と比べるのではなく、自分たちにとってのベストを」と話す西村さん

代表の西村智美さん(50)は、船橋市内の小児科に勤務する現役の看護師。コロナ禍で外に出られず、ネットなどで得た情報に振り回される母親たちの姿を目の当たりにし、「何か力になりたい」と仲間に声を掛け昨年11月に会を作った。

 
核家族化にコロナ禍。悩みを相談する相手も少なく、母親が孤立感や閉塞感を抱きやすい環境にある。疑問や不安があればネットを開くが、そこで目当ての情報だけを得るのは簡単ではなく、誤った内容や不要な情報に過敏に反応し、混乱したり子育てに自信をなくしたりする母親もいる。

知識と経験に基づく確かな情報を
「本当のところどうなの?という疑問に、知識と経験に基づき伝えることが私たちの使命」と西村さん。メンバーそれぞれの経験や能力を生かし、「新米ママ」たちに寄り添っている。

活動の一つとして、月2回、北習志野で「おしゃべり会」を開催している。メンバーの看護師らが相談を受けるほか、集まった母親同士で雑談をする場だ。4日には、きららホールで「医療者に
る子育てイベント with 寝かしつけベビーダンス」を開催する。

今後は、もう少し活動の幅を広げて大きな渦にしていきたいと西村さん。「子育てが終わった時に、子どもの一瞬一瞬を覚えていられるような、優しい気持ちで子育てしてほしい。少しでも心の余裕を持てるように、私たちが応援できることがあれば」と話している。