県なし味自慢コンテスト 豊田梨園4度目の大臣賞

県主催の千葉なし味自慢コンテストの審査が3、4日にあり、豊田梨園(大穴北)の豊田大輔さん(31)のナシが最高賞の農林水産大臣賞に選ばれた。同梨園は12年に父・和彦さん、17年と19年には大輔さんが大臣賞に輝いており、今回で4度目の受賞。「昨年の2位が本当に悔しかった。今年はコンテストに狙いを定めて何年目の枝を残すかなど、冬の剪定から力を入れてやってきた」と大輔さんは快挙を喜ぶ。

画像=自慢のナシを手に受賞の喜びを話す豊田大輔さん

今年は空梅雨による水不足で、朝夕の水やりに苦労した。一方で日照時間は確保できたため、例年より甘さが増したという。「毎年同じ品質のおいしいナシを作るのは本当に難しいと実感している。これからも勉強して地域のナシ農家全体で皆さんにおいしいナシを届けたい」とさらなる意欲を見せた。
 
県生産振興課の担当者は「収穫時期がぴったり合っていて2ケース24個が全て同じレベルというのは本当に素晴らしい」と話す。

今年で52回目となる同コンテストで、今年の対象品種は「豊水」。コロナ以前は一般の消費者による投票も行っていたが、20年以降は専門家が糖度や色、形を審査し、賞を決めている。

今年は県内の梨園から100点が出品。JAいちかわ船橋梨選果場運営委員会が2位の県知事賞、鎌ケ谷市梨業組合の浅海喜康さんのナシが3位の農林水産省農産局長賞に選ばれ、本紙エリアの生産者が上位を独占した。