八剱神社3年に1度の本祭り 神輿の「ゆすり込み」に歓声
3年に1度開催される、湊町八剱神社本祭りが12日から18日にかけて湊町一帯で行われた。
画像=中央公民館前でのゆすり込みの様子
祭りの後半には約1㌧の神輿を船に見立て、左右に大きく傾かせる「ゆすり込み」が披露された。約40人の男たちが神輿を担ぎ「こいさっと、きたさっと」と声を上げながら大きく傾かせると沿道からは歓声が上がった。今年は4日間で中高生から60代後半まで、約400人が担ぎ手として参加した。
約300年の歴史ある祭りで、神輿は1900年(明治33年)に建立したもの。江戸時代から使われていた神輿は1868年の戊辰戦争で焼失。その後、1896年に船橋町で赤痢が発生したことを受け、厄病退散や大漁祈願のために地域で神輿を再建した。
親子3代で100年に渡り祭りに参加しているという松本和夫さん(78)は「ずっと昔は毎年やっていた。昔と違うこともあるが、これからも大切な伝統を継承していかなければならない」と話す。
12の自治会が持ち回りで仕切り役を担っており、今年は湊西六自治会が担当。湊町連合自治会会長の岩田道明さん(78)は「神輿を担ぐ人も喜んでくれて、町内の人も楽しんでくれた。開催できてよかった」と話した。