ひとり親家庭の高校生 サポート 進学、就職 将来見据えて
船橋市はひとり親家庭の高校生を対象とした学習支援や将来の夢の実現をサポートする事業を今月末スタートする。
学習の習慣化や進学に対する意欲の向上をが目的。児童扶養手当を受給する世帯を対象に市内2会場で週2回、「学習支援教室Bridge」を実施するほか、学習アプリの導入などオンライン環境を整える。また、将来自分が働く姿をイメージしてもらうため、ひとり親認定の全世帯対象に社会人や現役大学生によるセミナーや交流会などを開催する。
これまで市はひとり親家庭や生活保護世帯などの中学生を対象にした学習教室を実施していたが、高校生の教室はなかった。市児童家庭課は「塾に行けない生徒たちが、将来の目標を広く検討する材料になれば」と話す。学習アプリは学年ごとにそれぞれのレベルに合った内容を視聴できる。放課後にアルバイトをしている生徒も多く、「自分の時間で学習ができる」利点がある。
「何になりたいのか、そのためにどうしたらいいのか。費用の支援はあるか。大学進学など目標を見つけた時に躊躇しないように、必要な情報をなるべく早く伝えたい」と同課担当者は話す。
第1回目のキャリア支援セミナーは「我が子の進路選択、どう向き合う」をテーマに今月23日にきららホールで開催する。参加対象はひとり親家庭に限らず、市内すべての高校生とその保護者。「思春期の子どもと普段なかなか話ができない、今どきの大学受験がわからないなどの悩みがある方も」と話している。定員は100人。市HPから要申込。14日締め切り。学習支援など詳細は℡(436)3316同課