スマホコンシェルジュ誕生 情報格差解消へ

スマートフォンの使い方を教える案内人「スマホコンシェルジュ」の養成講座が、ふなばし市民大学校で先月までに5回にわたり開かれ、16人のコンシェルジュが誕生した。

画像=ペアでのロールプレイングをする講座参加者ら

スマホなどの操作に不慣れな高齢者らを地域でサポートする市民ボランティアを養成する船橋市の事業。機器を使えるかどうかによる情報格差の解消が目的で、身近なところで相談に乗れる人材を増やそうという。

講習ではアプリの操作や分かりやすく伝えるポイントを学び、最終回には、スマホ初心者を想定した実技試験を行った。

先月8日、講座を受けていた70代女性は、「船橋に住んで50年、地域活動をする中、私より高齢な近所の人たちにもスマホの使い方を教えてあげたいと感じた。孤独な思いをしなくなるように」と参加した理由を述べた。70代男性は、「講習は分かりやすく、役に立つ内容だった。コンシェルジュになったら相談を受けて知識を生かしたい」と話す。

修了生たちはスマホコンシェルジュとして公民館などで活動していく。

担当者は「修了生にはこの講座をきっかけとして、まずはご近所の方などの相談に乗ってもらいたい。そして地域での活動の足掛かりにしてもらい、市民が市民に教えることで地域の輪が広がっていけば」と話す。