アンサンブル全国大会 習志野高金賞
山形県で先月19日に開催された「全日本アンサンブルコンテスト」で、習志野高吹奏楽部のクラリネット四重奏が最高賞にあたる金賞に輝いた。
画像=前列左から林さん、山里さん。後列左から畑瀬さん、山辺さん
昨年は振るわず県大会止まり。全国への切符を逃した。「いい演奏ができたと思ったが、結果を知って悔しかった。次に生かしたいと強く思った」と山辺仁美さんらメンバーは雪辱を誓い練習してきた。
1月の東関東大会で金賞を受賞し全国大会へ駒を進めた。演奏したのはドゥファイ作曲の「オーディションのための6つの小品」。4人の意識を統一し、美しい演奏を響かせた。
この曲を選んだ理由について「4人の奏でる音はきれいな音をしている。この曲に合うと思った」と同部顧問の織戸弘和教諭(52)。難曲のため最初は音符をなぞるだけで精一杯だったが、大会が近づくにつれ、「音楽が動き出し、物語や色が映像として見えるほど出来上がっていた」という。
同校吹奏楽部には現在約130人が所属。畑瀬希楽さんは「大勢いる中でこの4人でしか経験できなかったこと。金賞という結果がうれしい」と話し、山里彩花さんは「一人ひとり違う魅力を持っていて刺激になった。理想的な演奏ができたと思う」と振り返った。
リーダーの林夕里子さんは、「ずっと無観客だったけど全国大会は初めて観客の前で演奏できて拍手をもらえた。最高の賞につながったこともうれしい」と喜びをかみ締めた。