ひとり親家庭にパン JAいちかわ船橋市に1千個寄贈
経済的に困窮する子育て世帯を支援するため、市川市農業協同組合(JAいちかわ)が22日、船橋市にパン1千個を寄贈した。
「生活困窮」 市への相談件数2倍に
長期化するコロナ禍で仕事が減るなどして、困窮する家庭が増えている。市の児童家庭課によると、昨年度3千218件の相談があったが、今年度は7千273件(2月末現在)と倍以上の相談が寄せられているという。
寄贈されたパンは賞味期限が45日間というロングライフパン24種類。低所得家庭に食を提供している「NPO法人フードバンクふなばし」や母子生活支援施設を通じ、ひとり親家庭など子育て世帯に送られる。
松戸徹市長は「苦しい時に社会が支えてくれたという経験は、子どもたちの心を育てる。日々、子どもたちが食べられるもので大変助かる」と感謝した。同組合の今野博之代表理事理事長(66)は、「生産者がフードバンクに協力しているのを知り、ぜひ参加したいと思った。長く日持ちするパンなので、役立ててほしい」と話した。