鎌ケ谷市新年度予算案 一般会計362億円
鎌ケ谷市は10日、総額362億4千万円(前年度比0・9%減)の22年度一般会計当初予算案を発表した。過去最大だった昨年度に次ぐ2番目の規模となった。
中長期的な視点でメリハリ編成
芝田市政初の予算編成は新型コロナウイルスのワクチン接種関連や保育、学校教育など子育て環境の充実に向けた事業に重点を置く。持続可能な行財政運営を前提に中長期的な視点で「見直すべきところは見直し、必要な部分は厚く、メリハリのあるものとした。厳しい状況の中ではあるが、市民の皆さんの困り事や、子育て支援を中心とした市長の公約を実現していきたい」と企画財政課の担当者は話す。
歳入の柱である市税は新型コロナウイルス感染症に伴う市税収入の動向を踏まえ、3・8%増の135億7千万円を見込む。国からの地方交付税のうち普通交付税39億円は昨年に続き増額。臨時財政対策債は10億3千万円減で、市債トータルは15億5千万円の減少となった。
歳出は、全体の47・8%を占める民生費が173億2164万円、教育費が38億5213万円。特別会計を含めた総額は、1・8%増の579億9400万円。17日に始まった市議会に諮られる。
新規事業では市内初の認定こども園の施設運営費に1億3065万円。食材費高騰などに伴う学校給食の値上がり分を市が補填する学校給食用賄材料費の公費補填に1628万円を計上するなど、女性市長ならではの視点が特徴。北初富駅前広場及びアクセス道路の整備に向けた用地取得の着手に7263万円。囃子水公園の改修に向けた測量の実施(285万円)、など。継続事業では、(仮称)東部地区児童センターの整備に向けた工事の実施に1億4530万円。昨年に八街市で起きた交通事故等を受け、通学路の安全対策強化に1億1477万円。昨年9月の補正予算に計上し開始している、高校生等医療助成についても継続していく。このほか学校・公共施設の修繕整備、災害対策、新京成線連続立体交差事業の関連側道の整備などがある。