原米洲のひな人形 船橋市郷土資料館で展示
船橋市郷土資料館(薬円台4)で、船橋ゆかりの人形師・原米州(1893—1989)作のひな人形が展示されている。
画像=現在展示中のひな人形
作者の原米洲は、宮本で人形制作をしていたこともある船橋ゆかりの人形師。仕上がりの美しさが特徴である独自の技法「胡粉仕上げ」が国の無形文化財に指定されている。今回展示されているのはその技法が施された七段飾りのひな人形。昨年3月に約140年の歴史に幕を下ろした川守商店(本町4)から寄贈されたもので、幼い子どものようなふっくらとした顔が印象的だ。同館は公園も近く、親子連れなどの来館者を和ませているという。
また、ひな祭り展示として昭和20年代のものとされる習志野原の開拓者が所有していた掛けびなも同時公開中。「コロナ禍で外に出て春を感じることが難しいが、郷土資料館のかわいらしいひな人形で春を感じていただけたら」と同館担当者は話す。
展示は3月13日まで。