地域の高齢者を元気に 「もったいない亭」

豊富地域は船橋市内でも高齢化率の高いエリアの1つだ。古和釜町の閑静な住宅街にあるカフェ「もったいない亭」は、地域の高齢者らの憩いの場となっている。

画像=調理場でランチの準備をする山本さん

店主は現役ケアマネジャーの山本美由喜さん(64)。介護職に就いて約20年。その経験を生かし「地域の高齢者を元気にしたい」と20年1月にオープンした。平日は鎌ケ谷市内の施設に勤務しており、土日のみ店を開いている。コロナ禍で高齢者らの体力と気力が落ちていることを懸念し「外に出ないとだめ。少しでも外出するきっかけになれば」と話す。

知り合いの農家からもらった食材などで弁当を作り、日々の食事について悩む高齢者らに、手作りの味を届ける取り組みも進めている。 店で出すランチ(650円)は野菜中心の家庭料理。固定のメニューはなく、その日の食材で工夫し、いつ来ても違う料理が楽しめるようにしている。

店内には4人掛けのテーブルや掘りごたつなど約16席。そのほか、美術品や、洋服、食器などリサイクル品が並べられている。高齢者宅などに眠るまだ使える物を有効活用する仕組みを、と話す。

「お互いに張り合いになって、元気になれるような人と人とのつながりが活動の原動力」と山本さんはほほ笑む。ケアマネとは違う形での支援をカフェで。介護保険の対象とならない困り事をサポートしていきたいと考えている。

古和釜788- 70。土日の11時~15時(予約制)。℡090・3683・5375