「異彩探訪」砂糖不使用、雑味なし サンちゃんキムチ

昨年末、東武百貨店コンコースで開かれていた「ふなばしマルシェ」にキムチ専門店が出店していた。「サンちゃんキムチ」として販売する商品は、砂糖不使用で無添加の素朴な味がウリだ。

画像=東武百貨店コンコースで販売する伊藤さん

いらっしゃいませ―。行き交う人に声をかけるのは伊藤理子さん(54)。夫のキム・サンホさん(59)が市内の加工所で数日がかりで手作りするキムチをこうしたイベントやネットで販売している。

韓国出身のキムさん。結婚後に日本で暮らし始めたが、砂糖を使った市販のキムチが苦手だったため、自分で漬け始めた。「日本人にとっての漬物と同じで、それぞれわが家の味がある」と理子さん。1年ほど研究し納得するものができた。砂糖の代わりとして甘味に梅エキス、果実や野菜を使用しており、雑味がなくシャキシャキとした食感。知り合いなどに配ると喜ばれた。

キムチの主材料はハクサイ、キュウリ、ダイコン、エゴマの葉など。一部の野菜はキムさんが船橋市内の畑で育てたものを使用している。理子さんは「本物のキムチを食べてもらいたい」と話す。実店舗を持たないため、問合せは℡(312)6164伊藤さん