習志野台中で池上彰氏が特別授業
ジャーナリストの池上彰氏(71)による「なぜ僕らは働くのか」をテーマにした特別授業が先月、習志野台中(窪田勝秀校長)であった。コロナ禍で職業体験ができない生徒たちに「働くこと、生きること」について考えてもらおうと、同校のPTAが企画した。
画像=生徒たちに語りかける池上氏
授業で池上氏は仕事に就くと「失敗したり、つらい経験をするけれど、その分成長していく。自分が働くことでどこかで喜んでくれる人がいる。それがやりがいになる」などと生徒たちに語りかけた。
事前に生徒から寄せられた質問に同氏が答えるコーナーで、「人間関係をネガティブに考えてしまう」という相談には、「自信満々に見える人でも、実際はそうではない。自分がネガティブだと気付くのは、変えようと思っているから。大丈夫」と励ました。
悩んだことが自分の成長に
「コロナで君たちはつらい経験をした。でもみんなで同じ経験をしたから絆が強まった。同窓会をした時には大変だったねと語り合える」と池上氏。将来のことについては「焦らないで良い、いずれ悩んだことが自分の成長につながる。君たちのこれからの成長を楽しみにしている」と生徒たちを激励した。
授業を受けた松山悠翔さん(3年)は「将来やりたいことを諦めたことがあったけど、少しずつ努力すればいいんだと思えた」と感想を。PTA会長の橋本知枝さん(39)は「保護者として勉強や将来のことを考える大切さを伝えたかった。その思いを池上さんが子どもたちの心に届けてくれた」と話した。