いざ春高バレーへ
新春恒例の全日本高校選手権大会「春の高校バレー」に、習志野高男子バレーボール部が15年連続38度目の出場を決めた。大舞台を前に、練習する選手らに話を聞いた。
画像=習志野高男子バレーボール部
習志野は県代表決定戦トーナメントをストレートで勝ち進み、7日の決勝では市船橋を3―0で下した。
今年のメンバーには190㌢級が4人。全国でもトップクラスの高さが強みだ。そのうち小田周平(2年)と溝口雄大(同)は左利き。習志野伝統のブロックやレシーブに加え、変化を付けた多彩な攻撃で相手を翻弄するのが持ち味だ。
長身魅力の習高「個性まとまれば」
平山大陸主将(3年)は「一人ひとりの能力があり、個性的な選手が多い。それがまとまれば強い」と分析する。昨年から続くコロナ禍をばねに、それぞれが自分で考えて動く自主性が芽生えたといい、その考えを持ち寄って話し合う機会が増え、チームの強化につなげてきた。
2枚エースの士気も高い。身長194㌢の高橋慶帆(同)は「高校最後の大会で、どのチームも青春を懸けている。ブロックやスパイクなど、勝負所で決めるプレーを」と話す。一方で、今年も無観客試合となったが、藤井海嘉(同)は「習志野高といえば吹奏楽部。10月の壮行試合で演奏してくれて力になった。応援してくれる人がいることを忘れずにプレーしたい」。メンバーらは音楽を脳内再生して戦うつもりという。
「連続出場とはいっても、お前らはあくまで初挑戦だからチャレンジしなさいと常々言ってきた」。昨年度まで指揮を執った石田勉監督の下で6年間コーチを務め、今年からチームを引き継いだ鈴木明典監督(34)は選手に発破を掛ける。「うちの子たちは、みんなあそこで戦うためにバレーをやっている。憧れの舞台でどのチームより1秒でも長く、幸せを感じてもらいたい」と話す。
大会は1月5日、東京体育館で開幕する。