船橋産キウイ収穫ピーク 糖度高い品種人気

近年、国内での生産が増えているキウイフルーツ。本紙エリアでもナシ農家などが生産しており、現在、収穫の最盛期を迎えている。

画像=キウイを収穫する中村さん

船橋市農水産課によると市内約20軒の農家がキウイを育てており、栽培面積は県内屈指という。近年ではキウイ専作の生産者もいる。

スーパーなどで地元産を目にする機会は少ないが、直売所で入手できるほか、ふるさと納税の返礼品として取り扱われている。市内で栽培されている品種は一般的な緑色のヘイワードのほか、糖度の高さなどが特長の紅妃、レインボーレッドなど8種類以上ある。

大神保町でナシ農園を営む中村悟司さん(46)は15年ほど前からキウイを栽培している。近年、天候に悩まされる年も多い中、「今年は花が咲く5月に土の水分量がほどよく、とてもいい実が付いた」と胸をなでおろす。一番人気のレインボーレッドは実の中心が赤く、酸味がなく甘いが、繊細で傷みやすいのが難点という。年々人気が高まっており、今年はほぼ完売だ。

キウイ栽培の手間は「育てるのが3割、追熟が7割」と中村さん。「より良い品を消費者に届けるべく、今後も追熟加減を模索していく」と話す。