国史跡に正式指定 西図書館で企画展示
船橋市飯山満町にある縄文時代早期の遺跡「取掛西貝塚」が11日、官報告示で正式に国史跡に指定された。国史跡指定は市内では初めて。同時に、規定により市文化財の指定は解除された。
画像=12日から始まった展示の様子
同貝塚は東京湾東岸部では最古の段階に当たる約1万年前の遺跡を含み、指定の対象面積は約3万9千平方㍍。同時期の集落では関東最大級の規模とされ、竪穴式住居や儀礼跡とみられる遺構や、土器、石器、装飾品などが出土している。
市は1999年から発掘調査を続けており、今年6月、国の文化審議会が文部科学大臣に答申。今秋の正式指定が見込まれていた。
市教育委員会によると、同貝塚の今後の活用については、今年度中に有識者らによる「保存活用計画策定委員会」で検討し、22~23年度に計画を定める方針だ。
市は指定を記念し、「船橋市初の国史跡誕生 奇跡の遺跡 取掛西貝塚」と題したギャラリー展示を市西図書館(西船1)で開催中。出土した縄文土器や貝製品、学術調査の概要を紹介する写真やパネルなど計60点を展示している。
展示は21日まで。9時半~20時(土日と最終日は17時まで)、14日休館。無料。℡(436)2887市教委文化課