補正予算20億円可決 鎌ヶ谷市

鎌ケ谷市議会の9月定例会は最終日の先月28日、追加議案を含む補正予算19億6169万円など14議案を可決し、閉会した。7月に就任した芝田裕美市長にとって初の定例会だった。補正予算には新型コロナウイルス対策に関わる約2億2千万円の事業が含まれる。

コロナ対策では、国の交付金1億9035円を活用し、不足分は市の貯金に当たる財政調整基金から繰り入れ、財源を確保した。

芝田市長、初の議会で公約盛り込む
補正予算には芝田市長が選挙戦で掲げた公約が複数盛り込まれた。

子育て支援では、4月2日から来年4月1日までに生まれた新生児1人につき5万円を支給する出産給付金、子ども医療費助成の高校3年生までの拡大、多子世帯への学校給食費一部軽減や保育料軽減などがある。小中学校や保育所、障がい者支援施設などの利用者と従業者へのPCR検査費用の助成も計上した。

市議会では、ワクチンの効果が見込まれる局面での消費拡大、購買促進を促すプレミアム付き商品券(事業費3千万円)も可決された。

プレミアム率20%「かまたん商品券」
鎌ケ谷市商工会が主体となって進めてきた企画で、1億2千万円規模の「2021 やっぱり地元 かまたん商品券」を発行し、街の活性化を図る。

市公式キャラクター「かまたん」の名前を冠したもので、1冊1万円、プレミアム率は20%。市内の中小取扱店で使える千円券8枚、大型店でも使用できる千円券4枚の計12枚セットで、1万2千円分の買い物ができる。

1日から応募を開始し、22日まで受け付ける。市内在住者に限らず、在勤、在学の人も購入できる。

申し込みははがき、インターネットの応募フォームのいずれかで、1人2冊まで。抽選後、11月25日から市内20カ所で購入引き換えを行う。商品券の有効期間は同日から22年2月28日まで。

市商工会の井手勝則会長(65)は「コロナで一番苦しんできたのは商工業者。会社が元気になれば雇用も守られる。商品券が地域経済のカンフル剤になれば」と期待を込める。1日から取り扱い店の募集を始め、多くの店舗で利用できるように呼び掛けている。

商品券の問い合わせは℡(443)5565市商工会まで。