船橋のメダリストに特別功労表彰
東京五輪の体操男子でメダルを獲得した地元出身選手の橋本大輝(20)、萱和磨(24)、谷川航(25)が25日、船橋市役所に凱旋し、市民に感動を与えたことをたたえる「船橋市特別功労表彰」を受けた。
画像=左から橋本大輝、松戸徹市長、谷川航、萱和磨
橋本は個人総合と種目別鉄棒で金メダルに輝き、団体では銀メダルを獲得。「団体の金が目標だったので悔しい」と話しつつ、「緊張感はあったがコントロールし、自信を持って演技できた大会だった」と総括した。20年3月に市船橋高を卒業し、翌年に19歳で快挙を達成したが、「世界選手権では、まだ金メダルを取っていない」と新たなタイトルへの貪欲ぶりを示した。
萱は団体主将としてチームをまとめ、種目別あん馬では銅メダルを獲得。「いい経験と悔しい経験をした」という。船橋ジュニア体操クラブ、習志野高出身。団体メンバー4人のうち県内出身者が3人を占めたことに、「普通に考えたらすごいことで、誇らしい。子どもから大学までの各指導者がつながっており、助けてもらっている」と恵まれた環境への感謝を述べた。
谷川は跳馬などで高得点をたたき出し、団体の屋台骨を支えた。市内の健伸スポーツクラブで体操を始め、法田中、市船橋高を卒業。「おのおのが『負けたくない』と切磋琢磨してきた。和磨とは小学生の頃から同じ試合に出ていたので、感慨深い」と五輪までを振り返った。
3人はルール変更を伴う24年パリ大会に照準を合わせ、既に練習内容を変えた。0・103点差で逃した五輪団体金メダルへの代表選考レースは、もう始まっている。松戸徹市長は「追いかけられる選手になったが、さらに素晴らしい活躍を」と激励した。
同表彰はプロ野球阪神でセ・リーグ新人王となった高山俊、リオデジャネイロパラリンピック競泳男子で銅メダルに輝いた中島啓智に続き、今回が3例目。