地元ゆかりの6選手 いざ五輪へ

23日に東京五輪が開幕する。新型コロナウイルスの世界的流行による1年延期と紆余曲折を経て、一部競技を除き無観客となり、大会自体の開催可否も含め、世論が大きく割れる中で実施される異例の五輪となる。他方、スポーツが盛んな本紙エリアゆかりの6選手が日本代表に選ばれ、厳戒態勢の大会に臨む。映像を通じ、活躍を見守りたい。

体操競技男子では法田中、市船橋高出身の谷川航(24)、習志野高出身の萱和磨(同)、市船橋高出身の橋本大輝(19)がエントリーし、24日からメダルを賭けた戦いを繰り広げる。

陸上競技では船橋中出身の伊東利来也(22)が男子1600㍍リレーに出場。同種目で日本初となる五輪の表彰台を狙う。

バスケットボール男子ではプロクラブの千葉ジェッツふなばしから、主将の富樫勇樹(27)と20年に日本国籍を取得したギャビン・エドワーズ(33)が日本代表チームに選ばれた。26日にスペイン代表との初戦を迎える。

「先輩、駆け抜けて」 後輩がエール
ゆかりの日本代表選手を応援しようと、出身校の後輩がさまざまな企画に取り組んでいる。

伊東選手の母校、船橋中(大谷泰彦校長、全校1083人)では、生徒らが応援旗に寄せ書きした。同中カラーの緑色の旗に「コロナ禍で大変な中、選手の姿は私たちに笑顔と元気を運んでくれます」「夢の舞台を駆け抜けてください」などと思いを込めた。

伊東選手は同中で陸上を始め、3年生だった13年に共通400㍍で全国4位に輝いている。陸上部短距離選手の弓狩凪輝さん(3年)は「同じ船中で練習していた先輩として身近に思っている」。中距離の桶田悠生さん(同)は「前から応援していた憧れの選手。活躍してほしい」とエールを送った。