船橋市五輪合宿実施 16日から受け入れ
船橋市は5日、東京五輪に出場する米国の体操男子代表の事前合宿について、16日から市内での受け入れを始めると発表した。
画像=18年に市船橋高で行われた体操の体験会。今回は米選手と住民の接触を全て避ける厳重な受け入れ体制となる。
新型コロナウイルスの感染防止のため、市民との接触をなくし、毎日PCR検査を行うなど、厳重な対策を実施する。陽性者が発生した場合は、市保健所の指示に基づいて対応する。
米体操チームは21年全米選手権で個人総合優勝のジョン・ブロディ・マローン選手(20)ら代表5人、補欠5人のほか、コーチやスタッフなど総勢22人。16日に成田空港に到着し、検疫後に市内宿泊施設に移動する。市によると、県警からの指導もあり、宿泊先は非公表とした。
練習は翌17日から、体操強豪校の市船橋高内にある専用設備が整った第3体育館で行い、代表選手団は19日に都内の選手村に移動する。補欠選手は25日に帰国する予定だ。練習会場には警備員を配置する。
滞在中は、練習会場と選手村、空港への移動以外は外出禁止で、宿泊施設はフロアを借り上げ、食事は個室に限定。選手らに加え、バス運転手や市職員も毎日の検査を実施する。市内の移動はタクシーを借り上げる。
選手団の受け入れは17年に決定。18年から年1回の事前合宿を行い、一般公開日には数百人の市民らが集まったほか、子どもへの体操体験会や、米選手が茶道を体験するなど、双方向の交流があった。
五輪の1年延期に伴う今回の受け入れは、外部との一切の接触を避けることが前提だ。練習の見学や取材はできない。選手団と地元住民との交流は、小学生とのオンライン交流会のみを行う。
市は、新型コロナの影響によっては受け入れ内容が変更になる場合があるとしている。