「人」子どものプログラミングクラブを主宰 千葉幸恵さん

ボランティアで小中学生にプログラミングを教える「コーダー道場 鎌ケ谷」を昨年秋に立ち上げた。毎月第4日曜に生涯学習推進センター(まなびぃプラザ)で開催するクラブは、申込み開始からすぐに「満員」となる盛況ぶりだ。

コーダー道場は人種や性別、貧富の差に関わらずプログラミングを学べる場として11年にアイルランドで始まった。国内でも230カ所以上に広がっており、県内では船橋、千葉、松戸などに拠点がある。鎌ケ谷にないと知り「ならば私が」と仲間らと始動した。

プログラミングの魅力は「トライ・アンド・エラーを繰り返し、やりたいことを実現できるところ。けっこう根性つきますよ」。エラーが出たときは原因を特定し、考えられる限りの解決法を試していく。クラブの終盤では子どもたちがプレゼンテーションを行い、「何を作ったか、今後どうしたいか」を発表する。そうしたスキルが、これからを生きる子どもたちに重要と考えている。

インターネットの「検索力」も必要だ。「エラー時、検索バーに、より複雑で的確なキーワードを打ち込めれば求める情報に近づける」

高校卒業後、漫画家を目指したが挫折。描いたイラストをネットで公開するために独学でホームページを制作した。「文通相手一人に見せていたイラストを世界中の人が見て、すぐに反応をくれる」と視野が開けた。ウェブデザイナーを目指してシステム会社に入社。そこでプログラミングを学んだ。

そこは「広くて速い」世界だった。道場では、「以前の自分なら想像もできなかった場所」へ子どもたちを連れていく。