高齢者の接種来月開始 船橋は85歳以上から順次

一般の高齢者を対象とした新型コロナウイルスワクチンの接種が5月から始まる。船橋市は6日から85歳以上に接種券を発送し、同下旬から接種を開始すると発表した。その後は国からのワクチンの供給量に応じて80~84歳、75~79歳と5歳刻みで65歳まで年齢層を下げて券を発送する。高齢者施設の入所者への先行接種は、船橋市は4月19日から開始しており、習志野市は26日、鎌ケ谷市は同日以降に始める予定だ。

船橋市は公共施設での集団接種方式を採用せず、市内162カ所(4月5日現在)の医療機関で、かかりつけ医などがワクチンを接種する「船橋モデル」で実施する。対象となる市民は券が届き次第、それぞれの医療機関への事前予約を行い、接種する仕組みだ。

サテライト型接種施設に該当する地域の診療所への輸送は、強力な冷凍庫から小分けしたワクチンを民間事業者が配送する。医療機関の負担を軽減させ、通常診療と両立させる狙いがある。

新型コロナ対策保健所本部によると、高齢者以外で基礎疾患がある人、高齢者施設などで働く人への周知と接種券発送については未定で、「検討事項」という。

習志野市は65歳以上の市民を対象に、5月17日から接種を開始する予定を発表した。接種券は既に発送済みで、予約開始は10日から。1957年4月1日以前に生まれた高齢者全員の約4万2千人が対象となる。

鎌ケ谷市は、5月上旬に接種対象となる65歳以上の高齢者に接種券を発送し、同中旬以降に集団接種を始める予定だ。