市船吹奏楽部の実話 映画に
市船橋高の吹奏楽部の実話を映画化した「20歳のソウル」が、22年に全国公開されることが15日に発表された。
画像=©2022「20歳のソウル」製作委員会
原作は18年に書籍化された「20歳のソウル 奇跡の告別式、一日だけのブラスバンド」。同校のオリジナル応援歌の誕生秘話と、その後をつづった内容だ。作曲したのは在学時にトロンボーンを担当した浅野大義さん。大学進学後、がんにより20歳で他界し、告別式でOB・OGの164人が応援歌を演奏したエピソードがある。
映画はドラマ「特命係長 只野仁」の秋山純監督がメガホンを取り、脚本は原作者の中井由梨子さんが務める。主人公の浅野大義役を演じる神尾楓珠さんは「彼が残した生き様が伝わるように演じたい」とコメント。顧問の高橋健一教諭(60)に扮する佐藤浩市さんは同部の活動を見て、「コロナ禍で表現できる場が失われた生徒たちが『何か』を伝えようとしていた。その何かを伝えたい」。
現在も同校で指導する高橋教諭は「大義は目立ちたがりだった。忘れられることのない永遠の命を得たのではないか。大義、良かったな」と話している。