船橋市民意識調査「家計苦しくなった」15.4%
船橋市はこのほど、今年度の市民意識調査の報告書を公表した。
今回の調査では新たに新型コロナウイルス関連の設問が加わった。生活や心身への変化についての問いでは「感染への不安によりストレスを感じるようになった」が48%と最も多く、次いで「運動不足になった、体力が落ちた」44・7%、「医療機関や健康診断に行きにくくなった」44・2%などの割合が高かった。「収入が減ったり、職を失ったりして家計が苦しくなった」と回答した人の割合は15・4%だった。
男女別に見ると、感染への不安によるストレスは男性の41・9%に対し、女性は52・7%。「孤独を感じるようになった」との回答は全体で29・2%、うち男性は22%、女性は34%と女性への影響が大きい傾向にあった。
ほか、市が力を入れるべき施策については、「幹線、生活道路の整備」が48%と9年連続の1位に。続いて「医療体制の充実」が27%と4年連続の2位だった。
調査対象は住民基本台帳から無作為抽出した18歳以上の市民3千人。20年9~10月に郵送で実施した。有効回答は56・6%の1697人。市民の声を聞く課によると、回答率は19年度から9・1ポイント上昇し、コロナ禍で調査への関心が高まったとみられる。市民のニーズを捉え、各部署の施策などに活用する方針だ。報告書は各公共施設や市ホームページで閲覧できる。