「子どもを育む街」人生の楽しみ方 児童に伝授
人生の楽しみ方を学ぶ授業が22日、法典東小(中村大地校長)であった。
講師は18年に映画化された「きらきら眼鏡」の原作者などとして知られる船橋市在住の作家・森沢明夫さん(51)。「人生という物語の紡ぎ方」をテーマに5、6年生290人に向けて、別室からテレビ会議システムで児童らに声を届けた。
道徳の授業の一環として、作品ごとにさまざまな登場人物の物語を描く森沢さんが、人生を楽しく過ごすための意識の持ち方などを紹介。「幸せとは?」「お金とは?」と語り掛けながら、夢に向かって努力する姿勢や幸せをイメージすることの大切さを伝えた。
小学校での講演は初めてという森沢さんは、「本当は子どもたちと対面して笑いを交えて進めたかった」と画面越しの授業に少し残念な様子。授業が終了すると各教室からは盛大な拍手が起こり、児童たちが森沢さんに大きく手を振り、感謝を伝えた。
木多優紀乃さん(6年)は「小さなことでも笑ったりすることで幸せはつながっていくということを学べて良かった」と感想を。将来の夢は「サッカー選手」という大島琉空さん(同)は「みんなに笑顔を与えられようになれたらいいなと思った」と話した。
森沢さんは子どもたちに「挫折はむしろ面白いんだと思って、失敗を恐れずにこれからを幸せに生きていってほしい」とエールを送った。